すべての本の役割は、3つに分解出来ないか 〜メディアの役割〜

本を読めとは言いますが、現代ではYouTubeやブログなど様々なメディアがあります。それぞれのメディアの役割の違いとは何でしょうか?

私なりの考えをまとめました。

 

本の持つ役割とは

一口に本と言っても様々なものがあります。小説、絵本、ビジネス書、エッセイ、雑誌、レシピ本、教科書、辞典。細かく数えていてはキリがありません。私はこれを3つの役割に分解できると考えました。以下の3つです。

  1. 主義・主張
  2. 物語・娯楽
  3. 知識・教養

私の中でも検証が不十分のため、あくまで仮説です。もしかしたら他にも大事な役割があるかもしれませんし、物語と娯楽を一括りにするべきではない、などの反論が予想できますが、今回はひとまずこの分類で考えてみます。

 

主義・主張とは、思想や意見のことです。主義とはスタンスで、何を大切にするかということ、主張とは「こうするべきだ」「こうではないか」というような意見です。

物語・娯楽はつまり、楽しみです。私の考えでは、芸術も楽しむ目的であるこの中に入ります。消費という意味合いも強いですが、心を豊かにするものです。

知識・教養は分かりやすいと思います。実際に正しいかどうかではなく、知識を伝えようとしているならばここに含まれます。

 

 

これに従うと面白い考え方ができます。

 

例)本の種類(主義主張:物語娯楽:知識教養)

  • 小説(2:7:1)
  • 絵本(1:7:2)
  • ビジネス書(5:1:4)
  • エッセイ(4:5:1)
  • 雑誌(2:5:3)
  • レシピ本(0:0:10)
  • 教科書(1:0:9)

このように、この本が私に伝えている情報とは何なのかを割合で考えるのです。こうすることで別々のジャンルとして捉えていた本を同列に考えることができると思いませんか?

私の主観ですし、上記のものが答えではありません。そもそも「役割」ですので人によって作用は違うと思います。また、同じ小説の中でも特に知識がつくものや、全くつかないものまであります。

 

しかし、考え方として面白いのではないでしょうか。例えば、このような考え方ができます。

  • 私にとってビジネス書とエッセイの主義・主張が占める割合は近い。
  • 小説とエッセイは同じように知識があまり手に入らない。
  • 小説に比べエッセイは筆者の主張が大きい。
  • 絵本から物語・娯楽を削ったものが雑誌だ。

注意して欲しいのが、あくまで割合であるので、絶対的な強弱ではないということです。例えば教科書はレシピ本に知識が負けているとは限りません。

 

どうでしょうか。この考え方、面白くないですか?

 

メディアの役割

さて、この考え方は本に限ったことではないのではないでしょうか。つまり、全てのメディアにこの考え方が使えるのではないでしょうか。

 

メディアというと何を思い浮かべますか? テレビ、新聞、ブログ、YouTube、ラジオ。ここで言うメディアとは「情報の伝達媒体」という非常に広い範囲を指しています。これらも同じように考えてみましょう。

私が考えたものを書いてみます。自分と比較して「ここは違うな〜」と楽しんでみてください。

 

例)メディアの種類(主義主張:物語娯楽:知識教養)

  • テレビニュース(1:6:3)
  • ネットニュース(3:5:2)
  • 新聞(2:3:5)
  • バラエティ番組(0:8:2)
  • ドラマ・アニメ(1:8:1)
  • 映画(2:7:1)
  • 漫画(0.5:8.5:1)
  • 音楽(2:8・0)
  • ゲーム(1:8:1)
  • ゲーム実況動画(2:8:0)
  • 自己啓発セミナー(6:2:2)
  • 論文(4:1:5)
  • このブログ(4:4:2)・・・くらい?

 

どうでしょうか、面白いと感じていただければ幸いです。

 

考えられる使い方

このように、”自分にとってのメディア”の比較ができました。さて、他にどのように使えるでしょうか。

 

例えば、目的を明瞭化できます。同じコンテンツでも配分は微妙に変わります。

  • 調べものをしていたと思ったのに「楽しい」という娯楽的な目的の方が大きかった。
  • このゲーム実況者の考え方が好きだったが最近は浅い内容の娯楽になりつつあった。
  • 小説ではほんのり香る主張の部分が好きだったが、もっと主張の占める割合の高いエッセイの方が自分に合っていた。

 

また、バランスの良いメディア摂取を考えることもできます。

  • ずっと漫画とアニメしか摂取していない人は、相手の主義・主張を考える能力が育ちにくい。
  • ずっとビジネス書ばかり読んでいては個人の主張ばかり頭に入って体系的な知識やその主張の背景・歴史などを学べない。
  • ずっとウィキペディアしか読んでいない人は物語に触れず共感能力や芸術的感性が育たない。

バランスを完璧にするべきだ、とは言いませんが、自分に足りない要素を摂取しているメディアから逆算して考えることもできるのではないでしょうか。

 

他にも面白い使い方を考えてみてください。

 

 

まとめ

  • 主義主張、物語娯楽、知識教養の3つに分けられる説
  • それぞれの配分を割合で考える
  • 面白い使い方を考えて人生を豊かにしてください。

もしかしたらこのような考え方は既出だったかもしれませんが、多めにみていただけると幸いです。

 

以上です。最後までご閲覧いただきありがとうございました。